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アイテム
都市農村交流施設の経済評価と訪問者の個人・世帯特性 ―選択実験型仮想訪問行動の適用―
https://doi.org/10.24514/0002000054
https://doi.org/10.24514/0002000054a217e03b-9715-4a31-b2a7-fb186357183b
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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TRNIREJ202_45-60.pdf (96 KB)
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© 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
National Agriculture and Food Research Organization, Japan |
Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper_03(1) | |||||
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公開日 | 2024-02-28 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 都市農村交流施設の経済評価と訪問者の個人・世帯特性 ―選択実験型仮想訪問行動の適用― | |||||
言語 | ja | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | Effects of Individual and Household Characteristics on Evaluation of Facilities for Promoting Leisure Activities in Rural Areas - Hypothetical Travel Behavior Based on Choice Experiments - | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.24514/0002000054 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
著者 |
合崎, 英男
× 合崎, 英男 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | The purpose of this paper is to examine the capability of hypothetical travel behavior based on choice experiments for economic evaluation of facilities for promoting leisure activities in rural areas. The object of evaluation is parks that consist of four squares; flower-watching, bird-watching, experience of agriculture, and wildlife- catching. One handred and sixty households living in the Kashiwa city, Chiba served as prespondents and the data is analyzed using the conditional logit model. Evaluation of facilities is affected by respondents' age, sex, and income. Economic value of four squares is 2,643 yen for flower-watching, 1,863 yen for bird-watching, 1,335 yen for experience of agriculture, and 1,224 yen for wild-life-catching. | |||||
言語 | en | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 農山村での余暇を満喫するため農村地域を訪問する都市住民が増えてきている。農村地域から見れば,都市住民の農村訪問により農産物や農産物加工品の販売増加,新たな就業機会の創出等が期待される。都市農村交流の促進は食料・農業・農村基本計画においても農村振興の重要な施策の1つとされ,都市農村交流施設の整備が進められている。都市農村交流施設は,都市住民に訪問してもらい,財・サービスを購入・消費してもらうことでその役割を果たす。したがって,施設整備にあたっては,当該地域にどのような資源が存在するのかという地域条件のほかに,当該施設を訪問するあるいは訪問する可能性のある都市住民がどのような交流内容(サービス)を望んでいるのか,つまり都市住民による施設評価が重要となる。 農林漁業体験協会(2001)は,都市農村交流の地域経済効果の評価結果を報告している。「地域特産物の販路拡大」,「新たな雇用機会の増大」,「観光客による各種波及効果」,「観光の通年化」,および「基幹産業衰退の歯止め」の5点から評価した結果,4~7割の回答市町村が「期待より小」あるいは「ほとんどない」と回答している。その理由として,「体制整備の不備」,「明確な戦略検討が不十分」,「ハード・ソフト面での整備が不十分」,「魅力が乏しい」等が上位に挙げられている。「都市住民のニーズ等の把握が不十分」を理由とした市町村は13.8%であり全体の中では下位にあるが,上位の理由の背景にはニーズ(需要)把握の不足が存在すると考えられる。受け入れ体制やハード・ソフトの整備,明確な戦略の検討等,いずれも都市農村交流施設がターゲットとする訪問者(都市住民)のニーズを十分に把握しなければ実施できないためである。 これまで,このような施設の評価にはトラベルコスト法を利用することが多かった。しかし,トラベルコスト法は既存施設の訪問者からデータを得るため,新たに施設を導入するときには利用できない。施設が存在しなければ,その施設への訪問者も存在しないからである。その点,仮想評価法であれば存在しない施設の評価も可能となる。しかし,仮想評価法では複数の施設内容を設定し,内容ごとに評価しようとすると,内容の種類に応じて調査実施主体が負担する調査コストが増大する。他方,施設内容の組み合わせごとに仮想評価法の質問を設定すると,それだけ回答しなければならない質問数が増えるため,回答者からみたコスト(回答の手間)も増大し,有効回答率が低下する可能性がある。いずれにしても,設備内容ごとの評価は,どのような設備を組み合わせることで都市住民のニーズに応えられるかといった知見を得るためには重要であるが,仮想評価法では調査コストの点から実施が困難になる可能性がある。 そこで本稿では,施設内容を考慮しながら潜在的な訪問者による施設の事前経済評価を可能とする手法として選択実験を取り上げる。選択実験の適用を通じて,施設整備内容に対する評価を試みる一方,回答者(潜在的訪問者)の個人・世帯特性による評価差にも注目する。施設整備にあたっては予算制約があることから,訪問者としてターゲットとする人々を絞り込むことができれば,より効率的な施設運営も可能になると考えるためである。 Ⅱでは,これまで施設評価に利用されてきた主要なアプローチであるトラベルコスト法と仮想評価法,それらを統合した仮想トラベルコスト法について長所と短所をまとめた上で,本稿で適用する選択実験の特徴を述べる。Ⅲでは,本稿で評価対象とする都市農村交流施設に関する属性・水準を解説した上で,計測モデルと評価方法を説明し,アンケート調査の概要を述べる。Ⅳは,適用結果である。はじめに,過去1年間のレジャー目的での農村地域への訪問頻度と個人・世帯特性との関連を整理する。次いで,施設属性と個人・世帯特性を説明変数とした選択実験の適用結果およびその結果から得た施設の経済評価を示す。Ⅴは,まとめと今後の課題である。 本稿は,合崎(2003a)では紙幅の関係から論じられなかった選択肢集合設計上の工夫等の方法論を中心に加筆する一方,回答者の個人・世帯特性を加えて再計測し,個人・世帯特性が施設評価に与える影響を定量的に検討している。 |
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言語 | ja | |||||
書誌情報 |
ja : 農業工学研究所技報 en : Technical report of the National Research Institute of Agricultural Engineering 巻 202, p. 45-60, 発行日 2004-03-31 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 独立行政法人農業工学研究所 | |||||
言語 | ja | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | NATIONAL INSTITUTE FOR RURAL ENGINEERING INDEPENDENT ADMINISTRATIVE INSTITUTION | |||||
言語 | en | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 0915-3314 |