WEKO3
アイテム
地下水人工かん養効果の判定手法の評価
https://doi.org/10.24514/0002000040
https://doi.org/10.24514/0002000040d0331798-a8d9-494a-8871-cbf79fefe0a6
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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TRNIREJ201_55-64.pdf (511 KB)
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© 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
National Agriculture and Food Research Organization, Japan |
Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper_03(1) | |||||||||||
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公開日 | 2024-02-13 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | 地下水人工かん養効果の判定手法の評価 | |||||||||||
言語 | ja | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | Artificial recharge, Infiltration, Radon, Water content, Neutro | |||||||||||
言語 | en | |||||||||||
言語 | ||||||||||||
言語 | jpn | |||||||||||
資源タイプ | ||||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||||
ID登録 | ||||||||||||
ID登録 | 10.24514/0002000040 | |||||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||||
著者 |
石田, 聡
× 石田, 聡× 今泉, 眞之
× 土原, 健雄 |
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抄録 | ||||||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||||||
内容記述 | River water that was pumped up was recharged artificially for five days from a drain pit of 200 cm (diameter)x300 cm(depth) to the aquifer(sand and gravel) in order to estimate method of detecting effect of artificial recharge of groundwater. During the experiment, for the clarification of groundwater flow velocity in uusaturated zone tracer test was done and'守lnconcentration of grouudwater and volume water contents by neutron moisture logging was monitored at eveiy one hour. The result of tracer test shows that the highest concentration of the tracer flow reached the grouudwater table which is 8.2m deeper than the bottom in recharge facilitiy 9.5 hours later from injetio11 Another results show that the increasing point of water contents in uusatulated zone reached the grouudwater table after 7 hours from the start of recharge・エ'Rnconcentrationof groundwater decreased after 7 hours. Therefore, tracer test, measurement of the呵'Rnconcentrationand measurement of volume water contents by neutron moisture logging are effective techniques for detecting the effect of artificial recharge of grouudwater. | |||||||||||
言語 | en | |||||||||||
抄録 | ||||||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||||||
内容記述 | 地下水の人工かん養は地下水資源を保全するための有効な手法であり,諸外国では水質の浄化,安定的な水資源確保を目的に,既に数多くのプラントが稼働している。日本においても地盤沈下問題の対処法として,1950年代~70年代にかけて井戸法による深層地下水のかん養が盛んに試みられたが,目詰まり等の問題があり実施に移されたものはほとんどない。また,地下水資源の保全を目的とした拡水法による人工かん養は,秋田県六郷町,山形県山形市,天童市などの自治体で実施されている。 拡水法を用いた人工かん養についての研究としては,かん養施設の浸透能を評価した研究が比較的多いが(虫明,]996)フィールドにおいて大規模な試験を実施し,不飽和帯の体積含水率の鉛直分布を測定してかん養水の浸透状況を考察した例は少ない。また,土壌中の飽和あるいは不飽和浸透については農学の分野に数多くの研究例があるが,水の深層への浸透,地下水かん養といった現象とのかかわりで捉えられている事例は少ないのが現状である(岡,1995)。降雨が地表面から地下に浸透する場合,不飽和帯の水分量変化を伴いながら地下水面に至る。特に地表面に近い部分(深度Im程度まで)においては降雨の浸潤およぴその後の蒸発散によって水分量およぴ土壌水のフラックスの時間変化が大きく,水分量と不飽和透水係数の間に顕著なヒステリシスが存在している(塩沢,1997)。 一方,地表面に湛水がある場合,表面の境界条件は水の圧力(湛水深)で与えられ,浸入フラックスは土層の物理性と水分分布によって決まる。不飽和帯中の水分星が多く,不飽和透水係数の値が大きくなると,サクション勾配による水移動は重力による水移動に比ぺて無視できるほど小さくなる(岡,1995)。地下水の人工かん養においては湛水が長時間継続されるため,上記の条件が当てはまる。人工かん養においては時間の経過と共に不飽和帯の水分董が上昇し,やがて定常状態に近くなるが,この様な状態になってはじめてかん養の効果が地下水面に現れる。かん養量が比較的小さい場合,かん養効果は地下水位の変化によっては判定し難い。不飽和帯から地下水面までに至る水の浸透過程の研究としては,不飽和帯の水分プロファイルを経時的に測定することによって降水の地下浸透状況を追跡した例がある(AndersenandSevel,1974;前田ら,1986;菊池ら,1987)。 降雨による土壌水の降下浸透速度は,土壌水のトリチウム濃度分布によって推定され,これまでの研究ではいずれも不圧地下水のかん養速度は非常に小さいと推定されている(今泉ら,2000)。これに対して降雨に伴う地下水位の応答は日単位で現れることが多く,この相違を結びつけるメカニズムは未だ十分には解明されていない(田中,1996)。地表に湛水された水が地下水面に到達するまでのタイムラグを推定する方法としては地下水中のラドン濃度を指標とした研究が報告されている(HamadaandKomae,1994)。ラドン(222Rn)は岩石や士粒子に極微量に含まれているラジウム(226Ra)の崩壊によって発生する。地下水のラドン濃度は帯水層のラジウムの含有星,粒子サイズ,風化度,間隙率を主因として規定されるラドン放出量から放射平衡濃度が決まり,地層ごとに固有の浪度(泥岩10い~花尚岩:J02~3Bq/1のオーダー)を持つが,地表水では供給が絶たれ濃度が非常に小さくなるため(10-2-oBq/1のオーダー)浸透水のトレーサーとなりうる。 本論文では北陸農政局により新潟県長岡市において行われた地下水人工かん養試験地において,地下水人工かん養効果の判定手法について検討するため,蛍光染料を用いたトレーサー試験,中性子水分計を用いた不飽和帯の体積含水率の繰り返し測定,地下水のラドン濃度の測定を行い,試験結果よりかん養水の鉛直浸透状況について考察するとともに,それぞれの手法の有効性について検討した。 本報告は北陸農政局農村計画部資源課よりの依頼研究およぴ受託研究の一部である。また,研究を進めるにあたっては関係各位のご指導,ご協力を頂いた。ここに,感謝の意を表する。 |
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言語 | ja | |||||||||||
書誌情報 |
ja : 農業工学研究所技報 en : Technical report of the National Research Institute of Agricultural Engineering 巻 201, p. 55-64, 発行日 2003-03-28 |
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出版者 | ||||||||||||
出版者 | 独立行政法人農業工学研究所 | |||||||||||
言語 | ja | |||||||||||
出版者 | ||||||||||||
出版者 | NATIONAL INSTITUTE FOR RURAL ENGINEERING INDEPENDENT ADMINISTRATIVE INSTITUTION | |||||||||||
言語 | en | |||||||||||
ISSN | ||||||||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||||||||
収録物識別子 | 0915-3314 |